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診療時間9:00-12:00 / 16:00-19:00
当院では、犬や猫以外のペットアニマルを総じてエキゾチックアニマルと呼び、これらの動物たちの診療も行っております。エキゾチックアニマルには、多種多様な生き物が含まれます。
哺乳類(ウサギ、ハムスター、ハリネズミ、フクロモモンガなど)、鳥類(セキセイインコ、オカメインコなど)、爬虫類(ミドリガメ、ヒョウモントカゲモドキなど)
これらのエキゾチックアニマルは、それぞれ特有の生態や健康管理の方法が必要です。
当院のエキゾチック外来では、各動物の専門的な知識と経験を持ったスタッフが対応し、適切な診療とケアを提供いたします。
エキゾチックアニマルを飼育している皆様が安心してご相談いただけるよう、細やかな対応を心掛けております。
大切なペットの健康管理や病気の早期発見・治療にお困りの際は、どうぞお気軽にご来院ください。
エキゾチックアニマルは自然界では捕食者であることが多いため、生存本能から体の不調をギリギリまで表に出しません。症状が現れた時には、すでに手遅れになっていることも少なくありません。そのため、犬や猫と同等あるいはそれ以上に、日々の健康チェックが重要となります。
エキゾチックアニマルの飼育管理や病気については未解明の部分も多くありますが、当院では一つの命として、犬や猫と同じように検査・治療を行うことを基本とし、それぞれに最大限のアプローチを提供することを目指しています。
エキゾチックアニマルの飼育でお困りのことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。当院の専門スタッフが、飼い主様と大切なペットに最適なケアを提供いたします。
当院には、エキゾチックアニマル専門の獣医師である霍野 晋吉(つるの しんきち)先生が顧問獣医師として在籍しております。
霍野先生は、多くの執筆活動や大学での講義、セミナーでの講演を通じて、エキゾチックアニマルの診療分野におけるスペシャリストとして広く活躍されています。
霍野先生の豊富な知識と経験を基に、皆様の大切なエキゾチックアニマルの健康をサポートいたします。
ウサギは完全草食動物の小型哺乳類です。一般的にストレスに弱く、環境の変化などで体調を崩しやすい特性があります。遺伝要因や食餌中の繊維(牧草)不足により、歯科疾患が非常に多く見られます。また、消化管障害(いわゆる”毛球症”)も頻繁に発生します。特にメスでは子宮疾患が非常に多く、早期の避妊手術が推奨されます。
ウサギは体調の変化を隠す傾向があるため、普段から食餌の量や糞の数・大きさに注意することが大切です。ウサギの寿命は7年〜10年程度です。
フェレットは完全肉食動物で、国内の飼育個体のほとんどが避妊去勢および肛門腺の摘出手術を受けています。犬ジステンパーに感染することが知られており、年一回の予防接種(犬用ワクチン)が推奨されています。
また、高齢になるとインスリノーマ、リンパ腫、副腎疾患といった特徴的な病気を発症することが非常に多くなります。フェレットの寿命は7〜8年です。
ハムスターはネズミ目-キヌゲネズミ亜科のげっ歯類の総称で、ジャンガリアン、ゴールデン、キャンベル、ロボロフスキーなど多様な種がペットとして流通しています。ヒマワリの種のイメージが強いですが、食べ過ぎると肥満になったり病気の原因になることが多いため、注意が必要です。
体が小さいため、思わぬ事故やケージに手足を挟んで骨折することも多いので、十分気を付けてあげてください。ハムスターの寿命は2年程度です。
モルモットは完全草食動物で、チンチラやデグーと近い仲間です。ウサギと同様に歯科疾患が多くみられるため、食餌管理には十分な注意が必要です。
また、モルモットは他の動物と違いビタミンCを体内で合成できないため、食餌に添加する必要があります。最近のモルモットフードには、ビタミンCが十分配慮されているものも多くあります。
モルモットの寿命は6〜7年です。
デグーは完全草食動物で、モルモットやチンチラに近い仲間です。知能が高く、人にも比較的慣れやすい動物と言われています。草食動物であるため、歯科疾患が多く見られ、麻酔をかけての歯科処置が必要になる場合も少なくありません。
また、糖質の過剰摂取により糖尿病を起こしやすいことが知られています。デグーの寿命は7〜10年です。
チンチラは完全草食動物で、モルモットやデグーの仲間です。南米のアンデス山脈原産で、湿気や暑さに非常に弱い特性があります。夏場でも、湿度にもよりますが、20°C以下の飼育環境を整えてあげる必要があります。
また、チンチラは繊細で緻密性の高い被毛を持ち、その健康を保つために毎日の砂浴びが必要です。他の草食動物と同様に、歯科疾患も多く見られます。チンチラの寿命は10年以上と言われています。
ハリネズミは雑食性の小型哺乳類です。適切な食餌が明確にわかっていないことも多く、栄養過多による肥満個体が多く見られます。背中の針を立てて外敵から身を守る能力に優れていますが、診察時にはそれが仇となり、ちょっとした検査でも麻酔が必要になることがあります。
若齢ではダニの寄生による皮膚炎が多く、中〜高齢では腫瘍やメスの生殖器疾患が多く見られます。犬猫ウサギと同様に、早期の避妊手術も推奨されます。ハリネズミの寿命は5年前後と言われますが、2歳ごろから病気が増えてくるので注意が必要です。
フクロモモンガは、「フクロ」の名の通り、お腹に育児用の袋を持つ有袋類(カンガルーの仲間)です。同じモモンガでも、げっ歯類であるアメリカモモンガとは全く異なる種です。
フクロモモンガは寂しさや発情、怪我などのストレスにより自咬症を引き起こすことがあります。また、肥満やカルシウム不足によるくる病(骨軟化症)も多いため、食餌管理に注意が必要です。フクロモモンガの寿命は5〜7年といわれています。
ブンチョウは名前から日本の鳥と思われがちですが、原産は東南アジアです。英語ではJava Sparrow(ジャワ島のスズメ)と呼ばれます。重度の緊張により、一時的な挙動不審や痙攣、ぐったりするような発作を起こすことがあるため、注意が必要です。
他の飼い鳥と異なり、昼間の時間が短くなると発情を誘発すると言われています。ブンチョウの寿命は8〜12年です。
セキセイインコは最も一般的なコンパニオンバードで、オーストラリア原産です。セキセイインコに限りませんが、発情関連の疾患が多く、その予防のために発情のコントロールを意識した飼育が必要です。
また、多くの個体にマクロラブダス(別名:AGY、メガバクテリア)の感染が知られており、最悪の場合死亡するケースも多いことから、糞便検査による早期診断・早期治療が重要です。セキセイインコの一般的な寿命は8〜10年です。
フクロウ類は狩猟に長けた特徴を持つ猛禽類の仲間です。彼らは視覚や聴覚に優れ、鋭い嘴と鉤爪を持ち、羽音を立てずに飛ぶことができます。完全肉食であり、そのうがないためにペリット(丸呑みにした獲物の未消化物)を吐くなど、一般的な飼い鳥であるオウム目やスズメ目とは異なった特徴を多く持っています。
フクロウ類は人気も知名度も高い仲間ですが、一般家庭におけるコンパニオンバードとしての歴史は浅く、適切な飼育方法や医療が確立されていないのが現状です。
フトアゴヒゲトカゲはオーストラリアの乾燥地帯に生息する地上凄(半樹上)のトカゲです。見た目はトゲトゲしていてかっこいいですが、基本的には温厚な種で、ペットトカゲの中では最もメジャーな種の一つです。
興奮や発情、体調が悪い時など下アゴが黒く変色することがあります。子供の頃は昆虫食がメインですが、大人になると植物食よりの雑食になっていきます。紫外線の要求量が高い一方で、多湿には注意が必要です。フトアゴヒゲトカゲの寿命は5〜8年ほどと言われています。
インドホシガメは主に陸上生活をし、水中には入らない種類のカメです。リクガメは基本的に草食動物であり、主に野菜(小松菜など)を主食にします。野菜に含まれるカルシウムやリンの量など栄養バランスに配慮しながら与えることが重要です。
リクガメ全般に言えることですが、ミドリガメと同様に紫外線不足や産卵期のトラブル、不適切な飼育環境により体調不良を引き起こすことが多いです。一般に流通しているリクガメは乾燥に強い種が多いですが、インドホシガメはある程度の湿度管理が必要であり、やや飼育難易度が高めの種類です。
インドホシガメの寿命は40年前後と言われています。
ミシシッピーアカミミガメ、通称ミドリガメは基本的に丈夫なカメですが、適切な飼育が必要です。エビを好むため、エビを過剰に与えることでビタミンA欠乏や、紫外線不足による甲羅の変形などの病気が起こる可能性があります。
また、産卵場所を探しているうちにベランダから落ちるといった事故も起こり得るので、飼育環境にも注意が必要です。さらに、本来日本にいないカメですが、ペットとして飼いきれず安易に放流された個体が日本の固有種を追いやり、生態系に影響を与える大きな問題となっています。
カメレオン類は樹上性に特化して進化したトカゲ類で、気分や体調により体色を変化させることができます。彼らは昆虫を捕えるために長い舌や長くまいた尻尾、左右別々に動く目、ミトンのような手足など、非常に特殊な体の特徴を持っています。
他の爬虫類と同様に、カメレオンの飼育には温度や湿度、紫外線の管理が必要です。また、給餌や水を飲ませるのにも工夫が必要で、飼育は爬虫類の中でも難しいと言われています。基本的には昆虫食ですが、エボシカメレオンは植物も採食します。
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当院は予約制ではないので、ご来院していただいた順に診察しています。
犬・猫以外の動物も保険の対象にしている保険会社もありますが、全ての動物を対象にしているかは当院ではわかりかねますので、ご自身で保険会社にお問い合わせください。