女の子の犬をお迎え予定、お迎えしたご家族で避妊手術をするべきかお考えの方もいらっしゃるかと思います。
今回は犬の避妊手術の適切な時期、メリットとデメリット、手術を行わないことの影響、手術方法とその後のケアなどについてご説明させていただきます。
避妊手術について理解を深めることで、ご家族の理想に少しでもご助力できれば幸いです。
獣医師 阿部
犬の避妊手術についての基本知識
避妊手術とは?
避妊手術とは、望まない妊娠を防ぎ、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの病気を予防・治療し、さらには一部の不安行動を改善するために行われる手術です。この手術では、卵巣と子宮(場合によっては卵巣のみ)が摘出されます。
なお、一部の獣医師はこの手術を「避妊手術」ではなく、「不妊手術」と表現することもあります。これは、生殖器を摘出することで繁殖ができなくなるためです。
避妊手術の流れ(当院の場合)
1.事前診察と検査
手術前に診察と血液検査を行います。
2.手術準備
手術前日の21時以降は絶食です。
3.手術と退院
手術を行い、翌日に退院します。もし診察や血液検査で異常が見つかった場合は、必要な検査や治療を行い、手術日程の変更についてご相談させていただきます。
4.術後のケア
術後は傷口を保護するために、術後服を2週間着用していただきます。退院後1週間目と2週間目に傷口の確認を行い、問題がなければ2週間目に抜糸を行います。
犬のヒート(生理)について
ヒートとは発情のことで、生理とも言われます。避妊手術を検討する上で犬のヒート(発情/生理)現象を理解することは大切なことですので、犬の性成熟と発情期について解説します。
性成熟について
犬は生後約6〜15か月で繁殖が可能になる性成熟を迎えますが、これは犬種や飼育環境によって異なります。一般的に、小型犬は大型犬よりも早く性成熟に達し、6〜8か月頃に最初の発情を迎えることが多いです。ただし、初回の排卵時には発情の徴候が見られないこともあります。
性周期について
犬は自然排卵動物で、交尾の有無に関係なく排卵が行われます。犬の性周期は以下の4つのステージを順番に回ります。
1.発情前期
2.発情期
3.発情休止期
4.無発情期
発情から次の発情までの期間は約4〜13か月(平均7か月)で、年に1〜2回発情があります。バセンジーやマスチフのような犬種は、年に1回しか発情しないこともあります。
性周期の各ステージの詳細説明
1.発情前期
発情前期は4〜37日(平均8日)と個体差が大きく、発情出血が始まるのが目印です。この時期には外陰部の腫れや充血、落ち着きのなさ、食欲の低下、飲水や排尿回数の増加などの症状が見られます。発情出血は、人の生理とは異なり、子宮内膜の血管が発達して血液がにじみ出ることで起こります。
2.発情期
発情期は5〜20日(平均10日)続き、この時期には1週間ほど雄の交尾を許容します。発情期の3〜4日目に排卵が起こります。
3.発情休止期
発情休止期は約2か月続き、この間は雄犬を許容しなくなります。排卵後40日頃から乳腺が発達し、60日頃から乳汁が分泌されることがあります。
4.無発情期
無発情期は4〜8か月続き、発情休止期に続いて繁殖が行われない期間です。性周期の大部分がこの無発情期であり、この時期の長さによって性周期の間隔が決まります。
これら4つのステージを繰り返して発情し、繁殖が行われます。特に発情前期や発情期には、生理的な症状か病的な症状か判断が難しいことがあります。異常を感じた場合は、動物病院に相談することをお勧めします。
避妊手術の適切な時期と年齢目安
避妊手術の適切な時期
避妊手術は、可能であれば卵巣の血管が発達している発情期を避けて行う方が、出血のリスクを減らすことができます。
手術の適齢期
避妊手術は生後2か月から可能とされていますが、ワクチンの接種状況や乳歯の遺残がある場合の治療も考慮すると、一般的には性成熟前の生後5〜6か月頃が理想的です。
また、手術が遅くなると乳腺腫瘍の予防効果も低下するため、避妊手術を行うかどうかは早めに考え始めることが重要です。
乳腺腫瘍の予防効果
避妊手術による乳腺腫瘍の予防効果については、次節で詳しく説明します。
避妊手術のメリットとデメリット
避妊手術のメリット
・望まない妊娠の防止
避妊手術の最大のメリットは、望まない妊娠を防ぐことです。
・寿命の延長
手術を受けた犬の寿命が23〜26%延びるとされています。
・病気の予防や治療
乳腺腫瘍や子宮蓄膿症などの病気を予防・治療できます。
・発情期のストレス軽減
発情期のストレスや不安を軽減します。
・糖尿病の治療
一部の糖尿病の治療やコントロールにも役立ちます。
・乳腺腫瘍の予防効果
避妊手術は、乳腺腫瘍の予防にも効果的です。発情した回数によって予防効果は変わり、初めての発情前に手術を行うと乳腺腫瘍の発生率は0.05%、2回目の発情前で8%、2回目以降で26%に減少します。2.5歳以上での手術では予防効果が統計的に有意差はありません。乳腺腫瘍の発症率や良性・悪性の比率は犬種によって異なります。この点については別途詳細な記事を作成します。
避妊手術のデメリット
・全身麻酔のリスク
避妊手術は全身麻酔を伴うため、健康な犬でも死亡率が0.054%と言われています(参考:Brodbelt et al.2008)。また、手術後の痛みに対する鎮痛剤の使用も必要です。
・ホルモンバランスの変化
手術後、食事量の増加や肥満になりやすくなります。ただし、適切な食事管理で防ぐことが可能です。
・尿失禁のリスク
3か月齢未満で手術を行うと尿失禁のリスクが増えるという報告があります。6か月以上ではリスクが有意に減少しますが、15kg以上の中・大型犬では小型犬よりリスクが高いとされています。
・犬種別の注意点
・ミニチュアダックス
縫合糸に対するアレルギー反応(縫合糸反応性肉芽腫)が知られています。
・ゴールデンレトリバー
12か月齢未満での手術は前十字靭帯断裂のリスクを増加させます。
・ラブラドールレトリバー
2歳未満での手術は股関節形成異常のリスクを増加させます。
・ジャーマンシェパード
12か月齢未満での手術は前十字靭帯断裂や尿失禁のリスクを増加させます。
・ロットワイラー
12か月齢未満での手術は骨肉腫のリスクを著しく増加させ、6〜8歳で手術を行う方が13歳以上の長寿になりやすいという報告があります。
犬種や個体の状態により、早期の避妊手術が推奨されない場合があります。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。
災害時の避難所への同行に関して
災害時は私たち以上に犬たちも大きなストレスにさらされます。避妊手術を行うことで、異性への興味が減り、ストレスの軽減や避難所や脱走時の望まない妊娠を防ぐことができます。
環境省の「人とペットの災害対策ガイドライン」(平成30年3月発行) をぜひ確認してください。以下は、被災初期に関する簡単な説明です。
ペット同行避難生活を詳しく解説!(タップして開く)
▼自宅避難と同行避難
自治体の避難指示に従うことが最優先です。自宅が安全で自治体の指示があれば、「在宅避難」を行うことで精神的ストレスを軽減できます。ただし、自宅が安全であることが前提です。安全が確保できない場合には、ペットとともに避難所に向かう「ペット同行避難」を行います。
▼ペット同行避難の注意点
「ペット同行避難」では、ペットの滞在スペースと人の滞在スペースは異なります。避難所には動物アレルギーを持つ人や動物が苦手な人もいるため、互いに配慮しながら生活することが求められます。
・事前準備
避難時に備えて、以下の準備をしておくことが重要です。
1.ワクチン接種と健康管理
狂犬病ワクチン・混合ワクチン接種、寄生虫駆除、健康チェックを行います。
2.しつけとケージ訓練
最低限のしつけやケージに慣らす訓練を行い、避難所でのストレスを軽減します。
3.ペットの避難セット準備
フード、飲み水、トイレシート、常備薬などを用意します。
4.所有明示
マイクロチップなどで所有者を明示し、ペットがはぐれた場合に備えます。
5.避難場所の確認
各自治体のペット受け入れ対応を確認し、事前に避難場所を把握しておきます。 以上の準備をしておくことで、避難時の不安を少しでも軽減しましょう。ペットを含む家族全員の防災対策をしっかりと行ってください。
参考情報「中野区地域防災計画」
当院がある中野区では、飼い主が被災し避難所で生活する際のペット(小動物)の同行避難を受け入れ、校庭等の一部スペースをペットの避難所として確保することを定めています。
中野区:https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/bosai/suigai-sonae/jijyo-kyojyo/pet.html
お住いの市区町村ごとにガイドラインがありますので一度お調べ頂くことをお勧めしております。
避妊しない選択肢とその影響
避妊しない場合の長期的なリスク
望まない妊娠をしてしまうこと以外にも、発情期に体調が一時的に良くない犬もいます。
また、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、乳腺腫瘍、膣脱・膣過形成、子宮腫瘍、偽妊娠などの卵巣や子宮があることで生じる疾患や、性ホルモンに関連する疾患にも十分に気を遣う必要があります。
子宮蓄膿症も腫瘍性疾患も基本的には中高齢で発症しやすいことに加え、他の病気がある場合や、病気で体調が良くないときに行う手術は、若く健康な時と比べるとどうしてもリスクが高くなるため注意が必要です。
未避妊犬の管理と注意点
ひとつ前の項目でお伝えしたことに気を付けて頂くことが大切ですが、具体的にお伝えしたいと思います。
室外で飼育している場合、犬の脱走や、野犬と接触するリスクがあります。災害時には被災地で他の犬と交配してしまう可能性も考えられるため、できるだけ室内での飼育を心がけるか、被災地での管理に十分注意してください。
また、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍などの疾患について、次のような症状に注意が必要です。元気がない、食欲の低下、尿に膿や血液が混じる、体にしこりができるなどです。異常を感じた場合は、速やかに動物病院での相談をお勧めします。
見た目では気付きにくい場合もありますので、定期的な健康診断を受けることが重要です。避妊手術の有無にかかわらず、健康管理を徹底することが犬の健康維持につながります。
避妊手術の方法について
一般的な避妊手術
一般的な避妊手術は、全身麻酔を使用し、以下の手順で行われます。
まず、術前には身体検査や血液検査が行われ、手術前日からの絶食が必要です。手術当日、犬のお腹の毛を刈り、消毒を行います。その後、おへそ付近からお尻の方向に皮膚と筋肉を切開し、卵巣と子宮の摘出を行い、術創を縫合して手術を完了します。
術後は術後服を装着し、1週間目と2週間目に術創を確認し、問題がなければ2週間目に抜糸を行います。
腹腔鏡を使用した手術技術
当院は腹腔鏡での避妊手術を行っていませんが、腹腔鏡を使用する場合には皮膚・筋肉の切開が3つの小さい切開(手術器具を入れる用)のみになり、術後の痛みも少なくなると言われています。癒着が少ないということも腹腔鏡手術のメリットです。
ただし、デメリットも存在します。
体重次第で腹腔鏡手術を行うことができない場合や、大きな出血があった時に対処が難しいことがあり、その場合には開腹手術に移行することがあります。
各種手術方法の特徴と選び方
前項でお伝えした通り、腹腔鏡手術は術創が小さく済みやすく、術後の痛みの軽減などにおいて非常に優秀です。ただし、全ての症例に適応できるわけではなく、そもそも体が小さい、適応外の疾患や状態などの場合には腹腔鏡手術を行えず、開腹手術になるので動物病院とご相談していただけると良いかと思います。
避妊手術の費用とペット保険・補助金または助成金の活用
手術にかかる一般的な料金
当院では以下のような料金設定をしています。
・小型犬(15kg未満): 71,170円~
・大型犬(15kg以上): 95,040円~
この料金には、手術当日から退院までの診察、血液検査、麻酔、注射、入院費用、抗生剤の飲み薬が含まれます。ただし、乳歯の抜歯や鎮痛薬の追加、子宮蓄膿症や腫瘍のような病的な問題がある場合には、追加料金が発生します。体的な料金については、各病院に直接お問い合わせください。
ペット保険でのカバー範囲
ペット保険の適用範囲については、一般的に以下のポイントが考慮されます。
予防的な手術
一般的にペット保険では健康なペットに対する予防的な手術(例:避妊手術、去勢手術)には適用されないことが多いです。
病気の治療
病気やケガによる治療費に対して保険が適用される場合が一般的です。
保険プランによる違い
各保険会社やプランによってカバー内容が異なるため、ご自身の加入している保険の契約書や条件を確認し、保険会社に直接お問い合わせください。保険の加入については、予期せぬ病気や怪我に備えるため、加入するのであれば早めに保険を検討することが重要です。
費用を抑えるための自治体の補助
各自治体によっては補助している場合がありますので、詳しくはお住いの自治体にお問い合わせください。※当院がある中野区では避妊手術の補助は現在実施しておりません(2024年6月現在)。
病院選びと事前準備
信頼できる動物病院の選び方
飼い主様の信頼を得られるような動物病院というと、獣医師を含めた動物病院のスタッフと飼い主様が人として合うかどうかも含まれるので、「信頼できる病院」を決めることは主観的な要素が多分に含まれるため難しいです。
ただ、その中でも避妊手術を行うにあたって、重要だと思うものを記載させていただきます。
1.メリット・デメリットの説明があるか
避妊手術は健康な犬に対して全身麻酔を用いて行われる手術です。
手術のリスクや注意点について、きちんと説明がされているかを確認しましょう。信頼できる動物病院では、メリットとデメリットを明確に提示し、飼い主様が納得した上で手術を進めることが重要です。
2.入院中の対応について
手術後の入院について、どのような監視体制が整っているかを確認します。
通常、基本的な手術では夜間の監視は行われないことが一般的ですが、重篤な場合には夜間監視が可能な体制を整えているかを確認しましょう。当院では異常があればご相談のうえ夜間監視を行います。
3.相談体制
避妊手術は多くの犬たちにとって初めての手術体験です。
手術後や退院後に気になることや不安があれば、いつでも相談できる環境が整っていることは重要です。気軽に相談ができる動物病院だと、飼い主様も安心できるかと思います。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
避妊手術を受ける前の健康チェック
避妊手術を行う前には身体検査と血液検査を必須にしています。
必須にはしておりませんが、必要性があれば心臓・肺・気管の状態を確認するためにレントゲン検査もご提案しています。各検査で異常があれば手術を中止・延期して、異常があった項目について追加検査や治療の相談させていただきます。
避妊手術後の愛犬との生活
避妊手術後のケアと運動
1.避妊手術直後のケア
・手術の傷である術創が開かないように、基本的には安静を保つことが重要です。
・術後服を装着し、舐めないように注意します。抜糸までの期間は術後服を着用しましょう。
2.運動(散歩)について
環境省の「動物の適正な飼育について」によると、成犬の運動量の目安は以下の通りです。
・小型犬で約30分
・中型犬で約60分
・大型犬で約80~120分
・ジャックラッセルテリアで約180分
1日1回以上の運動(散歩)を犬種や年齢にあった時間で行うことを推奨しています。
3.熱中症に関する注意点
・特に夏場の炎天下などの高温・高湿度の環境では、運動時間を調整する必要があります。
・状況や体調に応じて、運動量を調整し熱中症のリスクを減らす措置を取ることが重要です。
・熱中症の兆候や症状が見られる場合、速やかに涼しい場所に移動させ動物病院にご連絡下さい。
適切な運動と環境での管理を通じて、避妊手術後の犬の健康と回復を支援しましょう。
性格や行動の変化
避妊手術を行い発情がなくなることで、発情期の不安行動が減少する可能性が高いです。
その他に術後の飼い主様とお話しすると退院後に甘えん坊になったということを聞きますが、1か月もするといつも通りの性格に戻ることが多い印象があります。
手術をした犬にとって初めての麻酔や手術、慣れない環境でのお泊りで、人が好きであったとしても不安があり、それが1か月もすると落ち着いてくれているのではないかと思っています。
健康管理と食事調整の重要性
避妊手術後はホルモンバランスの変化と食事量の増加により太りやすくなります。
肥満は万病のもとと人でも言われるように、犬でも病気との関連性が判明してきており、さらに寿命が約2年短くなるという報告もあります。肥満が発症や悪化に関与する病気は急性膵炎、呼吸器疾患、関節疾患が挙げられます。
ただし肥満は摂取カロリーの調整や運動によって防ぐことが可能なので、避妊手術の有無にかかわらず健康を維持していくためにもとても重要です。
エリザベスカラー
・当院では避妊手術後の退院時にエリザベスカラーではなく、術創を気にしないように術後服を使用しています。
・術後服が合わない場合はエリザベスカラーを使用するか相談させていただきます(術後服は抜糸までの間は使用します)。
避妊手術に関する飼い主の悩みとQ&A
Q:犬が発情中ですが避妊手術はできますか?
A:避妊手術を行うことはできますが、発情中は卵巣の血管が発達しているため出血リスクが上昇するので、発情期を避けて手術することが望ましいです。
Q:避妊手術後に犬の震えが止まらないのはなぜですか?
A:術後の痛みや緊張、不安による震えが多いです。術後直後の場合は麻酔による体温低下も考えられます。その他には可能性が低いですが、他の病気も考慮する場合があります。
Q:避妊した犬としていない犬の寿命はどれくらい違いますか?
A:避妊手術を行った場合、寿命は 23~26%延びるという報告があります。ただし、一部の犬種(特に大型犬)では異なる場合があるので動物病院にご相談ください。
Q;犬に避妊手術で死亡する可能性はありますか?
A:避妊手術で死亡する可能性はあります。基本的には健康な犬に全身麻酔をした場合に亡くなってしまう確率と同じ約0.05%という報告があります。
Q:犬を避妊手術するとどんな後遺症がでますか?
A:避妊手術による尿失禁の報告があります。生後3か月未満の避妊手術では尿失禁のリスクが高くなり、生後6か月以降では未避妊犬と比較して発症率に差はなく、中・大型犬では発症率が小型犬に比べると高いと言われます。
東中野アック動物医療センターの避妊手術
1.避妊手術のポリシー
避妊手術は健康な犬に対して全身麻酔をして手術を行います。
当然、我々は元気な犬を元気な状態でお迎えいただけるよう最善を尽くします。
しかし前述した通り、100%安全な手術と言えないのも、デメリットがあることも事実です。飼い主様としっかり相談し、避妊手術を行うのか否かを焦らずに決めていきたいと思っています。
2.避妊手術の特色
当院は開腹による避妊手術を行っており手術の症例数も豊富です。腹腔鏡の避妊手術と比べて出血時の対応がしやすいというメリットがあります。
また、1日入院していただくことで食欲の有無や、術創の状態の確認など術後の状態把握に努めています。
3.避妊手術の費用
当院では手術当日~退院までの診察、血液検査、麻酔、注射、入院、抗生剤の飲み薬の費用の合計で
小型犬(15kg未満)¥71,170~
大型犬(15kg以上)¥95,040~
が基本的な料金です。
乳歯抜歯や、鎮痛薬の処方、腫瘍の場合の病理検査のような追加項目があると加算されるので、詳しくは病院にお問い合わせください。